杉原プロからのメッセージ
はじめに
日新開発の新社長とは以前より親交がありましたが、今回のコース監修のお話を頂いたときは正直、驚き、嬉しさと共に身の引き締まる思いがいたしました。
ゴルフ場の経営は一時期の大不況は抜けたとはいえ、いまだ厳しいものがあるからです。
このようなゴルフ場にとってはアゲインストの時期のコース改造なだけに、会社やメンバー様に対する責任は非常に重たいものと感じ、私の全身全霊をかけ今回のコース監修にあたらせて頂きました。
以前のコースに対しての印象
18ホール全てのホールの表情(印象)が違い、非常に面白いコースだと感じていました。
大胆なショットが打てるホール。繊細なショットが求められるホール。
ホールごとの顔の違いが、プレーヤーに様々なものを求めてきます。
だからこそ、このような表情の違いを最大限に活かしたコース改造を提案しました。
今回のコース改造のコンセプトは?
私のコース改造のコンセプトは、
①先ほど述べた、今までの新宝塚カントリークラブの長所を最大限に引き出したい。
②技術に関係なく、多くの方に楽しんでいただけるコースにしたい。
③しかし、上級者の方にはしっかりと苦しんでいただきたい。
というものです。
そのために必要な事は、プレーヤーが状況把握をしやすいホールをできる限り増やすことだと考えました。
具体的にはどのような事を行ったのでしょうか?
やはり、グリーンには力を入れさせていただきました。
L93というオーガスタナショナルと同種のベント芝と、私の今までの経験を活かし、各ホールにマッチした最高の面白みを持ったグリーンが出来あがったと思っております。
また、このコース改造はグリーンをベントワングリーン化しだけではありません。
ホール自体の造形変更も行いました。ティーグラウンドとグリーンをそっくり入れ替えたホールもあります。グリーン位置を60ヤードほど延長したホールもあります。
もちろん、様々なハザードも追加させていただきました。
しかし、ここでは詳しい事は差し控えさせていただきます。
それは実際にプレーをしに来られたゲストの方に、感じ取っていただきたいからです。
ゲストへのメッセージ
豊かな色彩の中で毎日違う表情を見せる18ホール。
チャレンジ精神を掻き立てる18ホール。
すべてのゴルファーが全身でコースを感じ取り、味わい、そして感動できる。
そんな思いをこめて作り上げた、スリリングな新宝塚カントリークラブの18ホール。
是非多くのゴルファーにプレーしていただきたい。
杉原プロ プロフィール
優勝 国内54回 海外1回 シニア6回
永久シード保持
生年月日:1937年6月14日
1957年にプロ入り。
自他共に認めるプロゴルフ界のドン。
その実力とゴルフに対する姿勢、そして現役生活へのこだわりは後進の模範となっている。
また、マナーの向上にも熱心で、全てのゴルファーのお手本となるべく積極的な言動を示し、ゴルフの市民権獲得に貢献した。
出典:2005ジャパンゴルフツアー オフィシャルガイドブック
2006年には「つるやオープン」において68歳で予選通過という世界記録(最年長予選通過)を樹立している。